概要:
この連載では、ある大学で動画を先生にして、授業(講義)を行う様子についてお伝えします。全30回の「授業の内容」「生徒の反応」「気づき、学び、発見」についてシェアします。今回は、9回目の授業の様子です。
なお、授業開催の詳細については、以下の記事をご覧ください。授業を行う「対象者」「参加人数」「開催者(私)のレベル」などについて詳しく記載しています。
1回目大学授業:オリエンテーションの様子
💻今回の授業内容
前回の授業から、レポートの作成を行っています。「好きなもの」をテーマにネットで検索を行い、Wordを使って指定の形式にまとめます。「好きなもの」をテーマにしたことで、楽しそうに前のめりになってレポートを作成している生徒がほとんどです。(9割くらい)
成績をつけるために、事前に伝えた(お願いをした)
早いもので、前期の授業も残すところ、あと5回となりました。そろそろ、成績をつける準備が必要です。実は1回目の授業のときに、成績をつける際の評価項目について生徒に伝え、「課題提出と、出席回数の2点を見るよ」と告知していました。ですが、実際に授業を行うと、生徒の「授業態度」にバラツキがあることが分かりました。そこで、生徒に、今日からの授業態度も評価の項目に入れることを伝えました。
上記の内容について伝える際に、生徒が嫌な気持ちにならないよう「伝え方」を意識しました。結果、生徒も理解してくれ、穏やかな雰囲気で伝えることができたと思います。
以下、授業内容と合わせて、上記の詳細もお伝えします。
✍🏻開催の準備
今回もワークショップ形式(グループワーク)で、授業を進行したので、事前にタイムスケジュールを分単位で組みました。ワークショップ形式の授業を開催する時は、「分単位」でスケジュールを組んでおくことが大事です。理由は、何かあった際に、「あと何分時間があり」「何をしないといけないのか」、すぐに分かるため、進行の変更や、時間の調整などを柔軟できるからです。
以下、「変更前のスケジュール」「変更後のスケジュール」「変更した理由」を記載します。
⏰予定していた内容
(1) イントロ(13:00 - 13:05)
今日の授業への期待感をアップする
やることを明確にして、行動できるようにする
(2) Good & New(13:05 - 13:10)
Good & Newって何?
お手本を見せる(言う、拍手する)
やる
(3) タイピング練習(13:10 - 13:20)
サイトでタイピング練習
(4)ワーク&デモ(レポート作成)(13:20 - 14:15)
好きなものについて調べて、Wordでレポートを作成
レポートの完成イメージが湧くように、操作のデモを見せる
(5)振り返り(1人1分 × 4人)(14:15 - 14:25)
チームで振り返り(1人1分)
今日Wordを触ってみて、気づき、学び、発見はあった?
(6)まとめ(14:25 - 14:27)
あと2回レポート作成の時間を取るから、焦らなくてOKということを伝える
🏃🏻♂️実際の授業内容
(1) イントロ & 成績の話(13:00 - 13:10)
やること:
今日の授業への期待感をアップする
やることを明確にして、行動できるようにする
声掛け内容:
今日もレポート作るよー
好きなものを調べてレポート作ってください
私にその面白さや、魅力をまとめて教えてね
その時に、お願いがあって、スタイル機能を使って、以下の項目は追加してね。
表題、副題、改ページ、見出し、目次、ページ番号
操作方法が分からない人は、今日操作のデモを行うので、見てください。
あとは、見なくても渡してる教材の中の「」で、操作方法を伝えているので、そちらも見てもらってもOKです。
または、自分の好きな方法で調べてもいいよ。教材、Youtube、インスタ、TikTok、何を使っても調べてもOKです。
(この流れで、そのまま成績の話をします。)
あ、そうそう。実は、授業に入る前に、少しだけ真面目な話をします。
前期の授業も残すところ、あと5回となりました。早いねー、ここまでお疲れ様ー。
そろそろ前期授業の成績をつける準備をしないとダメなんやけど、みんな1回目の授業の時に、成績つける時の評価基準を伝えたの覚えてるー?
出席と課題で決めるよーって話をしたと思うねんけど、もう一つ追加したい項目があって、、
授業やってみて、結構、授業の受け方が人によって違うなと思って。課題してる子、ゲームしたり、動画撮ってる子、色々やなと思ってね。
で、成績つけるときに、やっぱりしっかりと授業を受けている子と、違うことしてる子がいたら、その子達に同じ成績をつけるのは難しいなと思って。
だから、今日からの授業態度も成績に反映させてほしい。
出席と課題を出してくれたら、単位は絶対貰えると思ってね。それは、大丈夫。
だから、「良い成績じゃなくて良い」「単位があれば良い」という人は、好きなことしてOKよ。周りの人に迷惑を掛けなければOK。
ちなみに、課題に関することの検索をしたり、それに関する動画を見たりは、全然してね。
成績つける時に、授業態度も少し見てるよー。というお知らせでしたー。
じゃあ、Good & Newしよかー
💡 生徒の様子
「そら、そうよねー」と、授業をしっかり聞いてた組も、少し遊んでた組も、納得していたように思います。その上で、どう行動に出るかは生徒に任せていたのですが、その後、ゲームをしたり、動画を撮る子はいませんでした。
講師側の改善点
これは予想でしかないですが、遊んでいた生徒は、暇 or 分からなくなった結果、ゲームをしたり、動画を撮っていたように思います。なので、こちら(講師側)も生徒を退屈にさせない工夫が必要だと思っています。次の授業から、手が空いた人ように、面白そうなWebサービスを紹介する予定です。また、生徒が課題作成するときは、私の手が空くので個別サポートに回ります。
表示スライド:
(2) Good & New(13:10 - 13:15)
やること:
アイスブレイクのワークを行う
昼食後で眠そうなので、学習モードへ切り替える
声掛け内容:
いつもやってるから分かるねー
はい、最近あった良かったことを発表してね
早く起きた人から、どうぞー。何時に起きたー?って聞いてー
発表する人決まったら、どんどん発表してねー
(ウロウロして、ワークをやるように促す)
表示スライド:
(3) タイピング練習(13:15 - 13:25)
やること:
マナビジョンのページへ行き、「ホームポジション」の練習をする
声掛け内容:
言い忘れてたー。タイピングできるようになって欲しいから、タイピングの練習もやってー。
前の授業で使った「マナビジョン」のサイトに行って、タイピングの練習してー。スライドに映してるサイトだよー。
「ホームポジション」と「日本語入力」の練習を1回ずつしたら、レポート作成に入ってください
(歩き回って困っている子がいないか探す。サポートする)
表示スライド:
(4) レポート作成 & デモ(13:25 - 14:25)
やること:
課題の説明
操作デモを見せる
声掛け内容:
では、タイピング練習が終わった人からレポート作成に入ってくださいー。
操作がわからない人は、後でデモを見せるので、調べ物でもして待っててくださいー。
今から、デモするねー。どう操作したらいいか分からない人、不安な人は見てください。
私の操作を見なくても、教材「3. 短いレポートのデモ」にも、同じように操作する動画があるから、そっちを見てもOK
では、やるよー
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